池江璃花子 笑顔の銅メダル 個人種目も表彰台「絶対にメダルを取って帰ると決めていた」
「アジア大会・競泳」(29日、杭州)
女子50メートルバタフライで池江璃花子(23)=横浜ゴム=は3位となり、銀メダルをつかんだ24日の女子400メートルリレーに続いて個人種目でも表彰台に立った。男子200メートルバタフライは本多灯(イトマン東京)が400メートル個人メドレーとの2冠を達成。体操種目別の女子平均台で18歳の岡村真(相好ク)がこの種目の日本勢初優勝を果たした。ゴルフの第2ラウンドで女子(6597ヤード、パー72)は首位で出た馬場咲希(東京・代々木高)が72と伸ばせず、通算7アンダーで首位と5打差の7位タイに後退した。
池江は個人種目でも表彰台に立った。最後のレースだった得意の50メートルバタフライは、相馬(ミキハウス)との3位争いを制した。「絶対にメダルを取って帰ると決めていた」と穏やかな笑みを浮かべた。
白血病を乗り越えて挑戦を続ける姿は中国でも大きな影響を与えている。前回の池江に並ぶ6冠をこのレースで達成した張雨霏は「この大会に出ていることが奇跡。インスピレーションをくれる存在」。メディアからの注目度も高く、この日の予選後には記者からパンダのぬいぐるみをプレゼントされ「中国にも応援してくれる人がたくさんいる」と力を得た。
メダルは銀1銅1だった。「またいつか大きな花を咲かせられるように、今は耐えて、少しずつやっていきたい」。完全復活へ歩みを進めていく。