バレー男子 会場大興奮の美技“背面ショット”に高橋藍「会場も盛り上がって、チームの雰囲気も上がった。いいプレーだった」
「バレーボール男子・W杯、日本代表3-2フィンランド代表」(30日、代々木第一体育館)
五輪切符がかかったパリ五輪予選大会が開幕した。世界ランキング5位の日本は同28位のフィンランドにフルセットの末、3-2で勝利した(ランキングは29日時点)。
チーム最多の23得点を挙げた高橋藍(日体大)が、スーパープレーで集まった1万227人の観客を魅了した。第2セット序盤。セッターの関田誠大(ジェイテクト)が低いボールをうまく上げると、高橋は体を横に1回転ひねりながら、背面打ち。ライン際を的確に射抜き、3点目を獲得した。「トスの状況もあったけど、一番の得点の取り方があの形だった。得点につながったので、会場も盛り上がって、チームの雰囲気も上がった。いいプレーだったと思う」と白い歯を見せた。
またこれまで、勝負どころでの“1点”を重要視してきた高橋。この日はフルセットにもつれ込んだ最後の場面でも力強く決めきった。「自分自身が(チームの)軸になっていく気持ちが強い。それを達成するためにも力を発揮することが必要だった。最後託してもらえたのは、日本の中で信頼を得られているのかなと思った」とうなずいた。