復帰の織田信成 近畿選手権SP3位発進 採点前から号泣「まだ始まったばっかりやのに」

 「フィギュアスケート・近畿選手権」(30日、木下カンセーアイスアリーナ)

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、昨季9年ぶりに現役復帰した2010年バンクーバー五輪代表の織田信成(36)=大阪スケート倶楽部=は74・83点で3位となった。1位は壷井達也(シスメックス)、2位は佐々木晴也(京都大)で、10月1日にフリーが行われる。今大会は西日本選手権(10月26日開幕・広島)の予選で、織田は10年ぶりの全日本選手権(12月・長野)出場に向けて第一歩を踏み出した。

 大歓声に迎えられた織田は、ジャンプは全て加点がつく成功となるなど上々の演技で滑り終え、3位で発進した。キスアンドクライでは母・憲子コーチが涙しており、織田も点数が出る前からつられて号泣。「まだ近畿のSPやのに…。まだ始まったばっかりやのに(泣いてしまい)恥ずかしい」とティッシュで涙を拭いた。引退した13年大会以来、10年ぶりの全日本選手権出場へ弾みをつける。

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