早田ひな銀メダル 世界最強女王に苦杯でアジア大会29年ぶり快挙ならず「あと1年で超えなきゃ」パリ五輪切符は確実に

 孫穎莎(手前)にポイントを奪われた早田ひな(共同)
 孫穎莎(手前)と対戦する早田ひな(共同)
 孫穎莎(手前)にポイントを奪われた早田ひな(共同)
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 「アジア大会・卓球」(1日、杭州)

 女子シングルス決勝が行われ、世界ランク9位の早田ひな(23)=日本生命=は、同1位で世界女王の孫穎莎(22)=中国=と対戦し、1-4で敗れた。日本勢では1994年広島大会で優勝した小山ちれ以来、29年ぶりの金メダルはならなかったが、殊勲の銀メダル獲得。今大会の結果でパリ五輪切符もほぼ確実にし、来夏の金メダルに向けて弾みをつけた。

 アウェーの熱狂が渦巻く中で、早田はがっくりと肩を落とした。過去9戦全敗だった最強女王の力強く、何度もコースを鋭く突いてくる強打に失点を重ね、またも牙城を崩せなかった。第1、第2ゲームと続けて落とし、第3ゲームは11-9と反撃。一矢は報いたものの、第4ゲームは8-11、第5ゲームも7-11で力尽きた。

 試合後のフラッシュインタビューでは「相手の方がラリーでも上だった。攻めても攻めても、いつの間にか反撃されて、いつの間にか向こうのペースになって得点された部分が多かった。打つコースはもっと考えないといけない」と反省点を挙げつつ、来夏に向けて「五輪のような4年に1度の試合に出て、エースとして緊張もあったが、自分がやってきたことを出すことができて結果につながった。(パリ五輪まで)あと1年でここ(孫穎莎)を超えなきゃいけないと思うと時間がないが、1日1日を大切に努力していくしかない」と前を向いた。

 準決勝は世界ランク4位の王芸迪(中国)をフルゲームの末4-3で撃破し、日本勢29年ぶりの決勝進出を決めた。今年5月の世界選手権でも当時世界ランク3位の王芸迪を破り、銅メダルを獲得。日本国内のパリ五輪代表争いでトップを独走している左腕エースが、国際舞台でも着実な成長の跡を示した。

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