サッカー北朝鮮、日本戦で蛮行 「特別」負けられない競技

 【杭州共同】杭州アジア大会で1日行われたサッカー男子の準々決勝、日本-北朝鮮は大荒れの試合になった。北朝鮮の選手たちはラフプレーを繰り返し、敗戦後は審判団に詰め寄った。北朝鮮にとって、サッカーは「特別」で、日本は負けられない相手。強い意識が“蛮行”につながった。

 北朝鮮が受けた警告は計6度。後半のプレーが中断した場面では、キム・ユソンが日本のスタッフに水を要求し、威嚇するようにこぶしを振り上げてイエローカードをもらった。試合終了直後は、キム・ギョンソクがまっすぐ主審に向かい、7、8人が続いた。駆けつけたシン・ヨンナム監督が選手を力任せに後ろに引っぱって止めたが、緊迫したムードが漂った。

 日本の決勝点となったPKを巡る判定に抗議したとみられる。シン監督は記者会見で「誤った判定により(選手が)少し興奮したことは事実だ。主審らが公正でなければサッカーに対する侮辱だ」と述べ、問題は判定にあると主張した。

 この日は他競技の数倍となる100人以上の北朝鮮応援団が声援を送った。

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