橋本大輝が歓喜「最高です」 体操・世界選手権で8年ぶり男子団体金メダル 24年パリ五輪でガチンコ中国と頂上決戦へ
「体操・世界選手権」(3日、アントワープ)
男子団体総合決勝が行われ、橋本大輝(順大)、萱和磨、千葉健太(ともにセントラルスポーツ)、南一輝(エムズスポーツク)、杉本海誉斗(相好ク)の日本は、6種目合計255・594点で、15年大会以来8年ぶり7度目の優勝を果たした。連覇を狙った中国が253・794点で2位。3位は米国だった。
日本は4種目目の跳馬で首位に立ち、団体金メダルを獲得。代表メンバーは日本体操協会を通じてコメントを発表した。橋本は「本当に今日は着地を決めてチームに勢いをつけるっていうことを目標にしてきたので、任された場面をやり切れた。本当に今はみんなで決めるということができて最高です」と喜んだ。
主将を務めた萱は「すべてでトップバッターを任されて、絶対に着地を止めて次につなぐ思いで、無事に達成できたのが良かったです。チーム全員そして自分自身も一番望み、目標とした金メダルだったので、本当にうれしいです。今大会で勝ち方を経験したことは、来年のパリに必ずつながると思います」と、収穫を語った。
千葉は「本当にうれしいです。最初から最後までみんなに助けられて本当にありがとうっていう感じでした。今までやってきたことがすべて報われたような気持ちです」と感慨にふけった。杉本は「もう本当に今まで味わったことのないぐらいの緊張があったんですけど、その中でも着地を決めてチームに勢いをつけて、18演技全員で繋ぐっていうことを意識して、結果が金メダルっていうのになって本当に最高です。体操やってて良かったなと思います」と振り返った。
南は「ゆかで思うような貢献ができなかったんですけど、跳馬で着地を決めてそこからいい流れをつくり、優勝に貢献できて最高にうれしいです。(21年の世界体操で銀メダルを取ったが)団体戦でみんなで18演技つないで獲得した金メダルには重みがあります」とかみしめた。
ただ、今回2位の中国は個人総合のエース、張博恒、平行棒の“神”と呼ばれる鄒敬園ら主力を自国開催の杭州アジア大会の方に派遣していた。アジア大会では東京五輪代表の谷川航らを擁した日本を圧倒し、団体を制している。1年後のパリ五輪が真の意味での頂上決戦となる。