貴景勝 秋場所踏襲のV調整で九州場所の綱とりへ「基礎さえ完全に仕上げられれば」

 大相撲の秋巡業が4日、東京・大田区総合体育館で始まった。秋場所で4度目の優勝を果たした大関貴景勝(常盤山)は相撲はとらず、土俵脇での筋力トレーニングなどで調整。「いきなり土俵に上がってやってもケガをする。(巡業)前半に四股とかてっぽう、すり足とか、基礎をしっかりやって戦える体に戻していきたい」とプランを明かした。

 基礎重視は両膝のケガから復帰した秋場所前と同じ。相撲をとることよりも、下半身に重点を置いた体作りにみっちりと時間を費やした。「自分の場合、基礎ができていないと相撲がバラバラになっちゃう。相撲もバンバンとっていかなきゃいけないけど、基礎さえ完全に仕上げられれば、番数は少なくてもやれる自信はある」と説明。実際にかど番の逆境で結果を残した“V調整”だけに、説得力がある。

 九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)では、綱とりの期待もかかる。「自分の体としっかり向き合ってやっていきたい」と力を込めた。

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