「バレーボール男子・Ｗ杯、日本代表３－０トルコ代表」（４日、代々木第一体育館）

　世界ランク５位の日本は同１５位のトルコと対戦し、３－０（２５－１５、２５－２０、２５－１９）のストレート勝ちで２連勝。３勝１敗で勝ち点を９に伸ばした。主将の石川祐希（ミラノ）は「いいプレーばかりで、３－０でスッキリ勝てて安心している。後がない状況だったが、これからもっと（パフォーマンスを）上げられる」と復活に手応えを示した。

　大会２戦目のエジプト戦で敗れ、いきなり崖っぷちに立たされた日本だが、２戦連続のストレート勝ちで上昇気配。８月の練習試合では敗れていた難敵トルコを相手に持ち味のディフェンスからリズムをつくると、西田有志がチーム最多１５得点、石川が１４得点、高橋藍も１１得点と三枚看板がしっかり躍動した。

　勝負所でのポイントを決めた石川は「僕のパフォーマンスが上がってきたのはポイントになった」と勝因の１つとして自負。エースの自覚をにじませながら「僕が点を取らないとチームの勝ちにつながらない。１、２戦目はなかなか点を取れていなかったので、遅くなってしまったが、もっともっと（調子は）良くなると思っている」とうなずき、「（チームの歯車も）かみ合ってきて、流れが良くなってきた。僕のパフォーマンスも上がってきて、点を取れている」と手応えを強調した。

　１日の休みを挟み、６日からは世界ランク９位のセルビア、７日に同７位のスロベニア、最終日に同２位の米国と試練の３連戦が待ち受ける。パリ五輪切符獲得へ１敗もできない状況だが、石川は「（３連戦は）間違いなくタフになるが、自分たちの良さを全開で出したい。残り３戦必ず勝って、五輪切符をつかみたい」と決意を込めた。