岡沢セオンが帰国、世界王者破り「パリ五輪でも金メダルを」 アジア大会男子ボクシング

 アジア大会でパリ五輪出場権を獲得して帰国した岡沢セオン(右)と原田周大
 アジア大会でパリ五輪出場権を獲得して帰国した岡沢セオン(右)と原田周大
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 中国・杭州で行われたアジア大会のボクシング男子71キロ級で優勝した岡沢セオン(27)=INSPA=と、同57キロ級で銀メダルを獲得した原田周大(22)=専大=が6日、成田空港に帰国した。ともに、来年のパリ五輪出場権を日本ボクシング勢として初めて獲得した。

 岡沢は、準決勝で今年の世界選手権を制したシムベルゲノフ(カザフスタン)に判定勝ち。ボクシングの日本勢として29年ぶりの金メダルを獲得した。世界王者を倒してつかんだ2大会連続の五輪切符に「初戦から強い選手に勝ち切れて自信になった」と胸を張り、「パリではみんなに金メダルを見てもらいたい」と宣言した。

 69キロ級のメダル候補として挑んだ21年東京五輪では2回戦敗退。パリ五輪では男子の階級が変更となり、71キロ級へ転級した。しかし、体格差を感じ、結果が出せない時期が続いた。

 今年6月から8月にかけては強豪国のウズベキスタン、カザフスタン、イタリアへ自ら武者修行へ。持ち前のアウトボクシングに磨きをかけ「オレのことをつかまえられるならたいしたもんだと思った」と強気を取り戻した。

 師匠の荒竹俊也・ワイルドビースポーツ会長に今春から師事する原田は弟分。2人一緒にメダルとパリ出場権を獲得した。原田は「みんな絶対に無理だと思われていたが、セオン先輩と荒竹会長と行った海外合宿が有意義だったと証明できた」と笑顔。決勝では世界王者に完敗したが、「パリまで10カ月で強くなるストーリーを見せたい」とこちらも意気込んだ。

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