宮原知子さん“現役復帰”で日本Vに貢献「まさか涙を流してもらえるとは」坂本花織は惜しむ「1日現役がもったいない」

 優勝を決め笑顔の日本チーム。(左から)島田高志郎、友野一希、坂本花織、宮原知子さん
 ジャパンオープンで演技する宮原知子さん
 ポーズを決める(左から)島田高志郎、友野一希、坂本花織、宮原知子さん
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 「フィギュアスケート・ジャパン・オープン」(7日、さいたまスーパーアリーナ)

 プロアマ混成の日本、欧州、北米チーム対抗戦として行われ、合計614・79点のチーム日本が2年連続11度目の優勝を果たした。2位は北米で577・87点、3位は欧州で543・31点だった。今大会はフリーのみで争われた。

 22年3月に現役引退を表明した宮原知子さんは「ロミオとジュリエット」を情感たっぷりに演じ、123・22点で4位だった。3回転ループを決めるなど、現役さながらの演技を披露。最後は手をのばし、氷上に倒れこむ形でフィニッシュ。観客はスタンディングオベーションで拍手を送った。「久しぶりの試合。不安も結構あったんですけど、やれることをやって試合に臨んだ。みなさんのおかげで優勝できてめちゃくちゃうれしいです」と笑顔だった。

 演技直後には同じ日本チームの島田高志郎(木下グループ)が涙ぐむ場面もあった。「知子ちゃんのスタートポジションについたときの表情の時点でうるうるしちゃって。しっかり耐えてたんですけど、世界観を表現する体の動き、内からの感情をすごくじかに感じられた。その美しさに涙が止まらなかったです。緊張とか嫌なものを流してすっきりしてフリーに臨めた」と明かした。

 これには宮原さんも「まさか感動で涙を流してもらえるとは思ってなかった。よきデトックスができたかな」と笑いを誘った。「ロミオとジュリエット」は「曲が本当に壮大。滑っている途中に、振り付けではカバーできないぐらいの壮大さを感じながら滑っていて。もっと大きく表現できたらなと、曲に入り込めた」としみじみだった。

 坂本花織(シスメックス)は「知子ちゃんとは平昌の年からいろんな試合を一緒に出て、いろんな話をして、試合以外でもたくさん関わることがあって…」と懐古。大会前に友野一希(上野芝スケートク)から「知子ちゃんすごいよ!」と言われたことで「燃えた」という。「燃やしてもらったのですごく感謝してます」と笑った。さらに「今回の演技は下でテレビで見てたんですけど、心ゆさぶる演技で、1日現役がもったいないぐらい、まだまだ見てたいな~と思いました」と“熱望”。友野も「地方大会でもいいから!」と楽しげに要望を出していた。

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