宇野昌磨 今季GPシリーズへ異例テーマ「自己満足」 表現力に重点「ジャンプだけだとつらかった」
フィギュアスケート男子で世界選手権2連覇の宇野昌磨(25)=トヨタ自動車=が8日、東京・テレビ朝日本社で行われたグランプリ(GP)シリーズの会見に出席した。20日開幕の第1戦アメリカ大会から今季が始まるが、自身のテーマとして「自己満足」と色紙に記入。「今年の目標は『自己満足』です。この2年間、思っていた以上の結果を出すことができて満足しているが、演技に関しては(自分が)もう一度見たい演技をしてこられていないというのが僕の感想」と、胸の内を明かした。
近年は“ジャンプ至上主義”に陥っていたと自省。「ジャンプ中心のプログラムになってしまっていた。日々の練習や、試合が終わった後の自分の感想が『ジャンプが跳べるか跳べないか』だけになってしまって、シーズン後半はつらい部分もあった」と告白し、「自分が何にやりがいを持てるのか、どうすれば満足できるのかを考えたときに、今年は表現力を頑張っていきたいと考えた。この2年間ジャンプを頑張ってきたが、ここからは自分の自己満足のために、表現力を頑張っていきたい」と力を込めた。