北朝鮮が日韓に敵意、中国に配慮 アジア大会、ミサイル発射控え
【杭州共同】杭州アジア大会には新型コロナウイルス対策で出入国を制限してきた北朝鮮が参加し、重量挙げで13のメダルを獲得するなど、コロナ禍でも強化を怠らなかったことを示した。一方、軍事的緊張が高まっている日本と韓国への敵意は隠さなかった。期間中は弾道ミサイル発射などの軍事的示威は控え、中国へは配慮を見せた。
「誤った呼び方だ。正しく呼べ」
バスケットボール女子で南北が対戦した直後、記者会見で韓国メディアの記者が北朝鮮を韓国式に「北韓」と呼ぶと、北朝鮮関係者は国名を正式名称で呼ぶよう求めた。
ただ、北朝鮮国営の朝鮮中央テレビはサッカー女子の南北戦の際、米国の操り人形を意味する「かいらい」とのテロップを韓国側に付けて放送。表彰台で北朝鮮の選手が韓国の選手との記念撮影を拒む場面もあった。
日本に対しても、サッカー女子決勝で敗れた後の表彰式で北朝鮮チームは日の丸が揚がる掲揚台を見ようとしなかった。サッカー男子の日本戦ではラフプレーが目立ち、レスリングでも日本に敗れた選手が判定を拒む態度を取った。