1972年札幌冬季五輪ノルディックスキー・ジャンプ70m級(現ノーマルヒル)を制して日本選手初の冬季五輪金メダリストになった笠谷幸生さん(80)は11日、札幌市が2030年冬季五輪の招致を断念したことについて共同通信の取材に応じ「残念。でも無理して(開催)することもない」と話した。
札幌市に住み、東京五輪の汚職・談合事件により「(招致への)雰囲気が冷めた」のを肌で感じたという。「(北海道全体で)いつでも五輪、いらっしゃい、という気構え」ができるのが必要だとし、そのためには冬季競技の振興に今以上に力を注いで「北海道が冬季スポーツの天国になる」ことが最優先だと指摘した。