ラグビー 桜の戦士が帰国 次回4強誓った 退任のジョセフHC「たくさんのサポートに感謝します」

 ラグビーW杯フランス大会で1次リーグ敗退となった日本代表が11日、成田空港に帰国し、千葉県内で総括会見を行った。日本協会の土田雅人会長(60)、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC=53)、主将のナンバー8姫野和樹(29)=トヨタ=と副主将のSH流大(31)=東京SG=らが出席。土田会長は今大会限りで引退するジョセフHCの後任について年内にも決定したい意向を明かした。

 目標を果たせなかったW杯開催地・フランスから帰国した。それでも、空港には約200人のファンが出迎え。「メルシー」などの温かい声援を浴び、選手は写真撮影やグータッチで応じた。主将の姫野は「結果を残せず悔しい思いをした」と振り返りつつ「もっと強くなりたい。ベスト4を掲げられるチームだと思う」と次回を見据えた。

 今大会で10度目のW杯を終え、通算10勝に到達した日本代表。ジョセフHCはそのうち6勝を挙げ、世界との距離を縮めた。ただ、2大会連続8強の壁は高かった。今回の日本代表には海外組は0人。常にレベルの高い環境に身を置くために国外でプレーすることも「必要」と痛感した。

 「本当にたくさんのサポートに感謝を申し上げます」。そう話すジョセフHCの退任は決定済み。次期HCは公募などにより選定が進む中、オーストラリア代表のエディー・ジョーンズHC(63)やリーグワン東京ベイのフラン・ルディケHC(55)らが候補として挙がっている。

 会見後に取材に応じた土田会長は選考の進展について「5人くらいに絞られた?」と問われると「はい」と明かした。その上で「年内に決められればいいと思っていますけど、私だけでは決められない。早めに決められれば」と見通しを語った。

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