ラグビーW杯、主将の重責果たす 信念体現した姫野
ラグビー日本代表のナンバー8、29歳の姫野(トヨタ)はワールドカップ(W杯)フランス大会で主将の重責を果たした。8強に届かなかったが、プレーでチームを引っ張るという信念を体現し「プレッシャーに負けそうになる時もあったが、僕にはたくさんの仲間がいた。誇りに思う」とかみしめるように話した。
初戦を欠場したが3試合でフル出場。ボールを持って走る回数はチームトップだった。代名詞の「ジャッカル」も要所で成功。トヨタで体づくりを担当する牧野コーチは「圧倒的な下半身と背中の引く強さを土台に、力を瞬時に出せる」と説明し、素早く球に絡みつく秘訣を明かす。
言行が一致しているからこそ仲間の信頼は厚い。代表の長谷川コーチは「誰からも愛されている。たとえ失敗しても、みんなが許してくれるような人物」と賛辞を贈る。
初出場の4年前は、プレーに集中させたい首脳陣の思いから大会直前にリーダー格のグループを外れた。今大会は尊敬するフランカーのリーチ(BL東京)が以前担った大役を任された。