国体の陸上に聴覚障害選手が出場 100m予選、トラックでは異例
鹿児島県で開催されている国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」で13日、陸上の成年男子100m予選に聴覚障害のある佐々木琢磨(29)=青森・仙台大TC=が出場した。ピストルの音が聞こえないため、光で知らせるスタートランプを見て健常選手と同時にスタート。10秒78の1組7着で準決勝には進めなかったが、観客席からは大きな拍手が起きた。聴覚障害選手の国体陸上トラック種目への出場は異例。
スタート前に会場アナウンスでスタートランプの説明が行われ、選手紹介では佐々木が「青森」の手話を披露。佐々木は「初めてスタートランプを見た人もいると思う。興味を持っていただけたことが一番良かった」と話した。