大迫「100%出し切る」マラソン2大会連続五輪へ確かな自信「状態非常にいい」

 会見中、報道陣を撮る大迫
 登壇したMGCの男子出場選手たち。(前列左から)大迫傑、山下一貴、鈴木健吾ら(撮影・吉澤敬太)
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 15日に行われる24年パリ五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」(国立競技場発着=男子午前8時、女子同10分スタート)に出場する男子61選手、女子24選手が13日、東京都内で記者会見し、東京五輪マラソン男子6位の大迫傑(32)=ナイキ=はマラソンでの2大会連続代表へ「100%出し切る」と掲げた。女子は東京五輪代表の一山麻緒(26)=ワコール=が夫婦での五輪切符獲得に意欲を見せた。

 勝負の舞台で全力を尽くす。会見に登壇した大迫は、内なる闘志をにじませていた。ボードに掲げた意気込みは「100%出し切る」。パリ五輪切符獲得へ「体の状態は非常にいい」と確かな自信をのぞかせた。

 21年東京五輪代表の座を懸けた前回のMGCは3位で“一発内定”を逃した。最終的に五輪切符をつかみ本番で6位入賞を果たすが、その後一度現役引退。22年2月に現役復帰を発表した。今年3月の東京マラソンでは日本人3位の9位に入り、トップクラスの実力は健在だ。

 MGCを前に、大きな発見があった。夏場に米アリゾナ州フラッグスタッフでの高地トレーニングを1人で敢行。「ほぼ3カ月間1人で対話した」。膨大な時間の中、大迫は自身にこう問い続けたという。約2時間の過酷な競技を続けるのはなぜか-。「誰かと競い合うこと、何か思っていることを走りで表現することが好きなんだと気付けた」。それがMGCへの「モチベーション」にもなった。

 “大迫節”も健在だ。パリ五輪への思いを問われると、「まだというか。それを決めるのがあさって」と多くは語らず。目標順位も「そこはずっと明言を避けている。あえてこの場でいうのは僕らしくもない」と話すにとどめた。

 その中で「ベストを尽くして、その結果、上位に食い込めたら。優勝できたら」と五輪切符への意欲ものぞかせた。優勝候補でありながら、実はまだマラソンでの優勝経験がない。栄光の切符は、初優勝とともに奪いにいく。

 ◆パリ五輪マラソン代表選考 男女の五輪代表枠は各3。MGCで2位以内に入ると代表に即時内定する。3枠目は「MGCファイナルチャレンジ」に持ち越され、設定大会で設定記録を突破した記録最上位の競技者が選出される。該当者がいない場合、MGC3位の選手が選出される。

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