MGC 日本記録保持者・鈴木健吾が無念の途中棄権 11・9キロ地点で決断 残り1枠に切り替え決断「妻と一緒に」

 「マラソングランドチャンピオンシップ」(15日、国立競技場発着)

 24年パリ五輪代表選考会を兼ねて、男子61人がスタートした。

 昨年の東京マラソン以来1年7カ月ぶりのマラソンとなった日本記録保持者の鈴木健吾(富士通)が11・9キロ地点で棄権した。

 序盤からやや苦しそうな走りが続き、5キロすぎから徐々に第2集団の後方となり、8キロ過ぎには先頭と55秒差をつけられる、まさかの展開となった。11キロ過ぎから腰に手をあてて歩き出し、11・9キロでレースをやめた。自身初のマラソン途中棄権となった。

 号砲から、今回が130回目のマラソンとなる川内優輝(36)=あいおいニッセイ同和損保=が大逃げで引っ張る形となり、雨の中、ハイペースに。消耗戦に持ち込まれた中で、対応しきれなかった。

 鈴木は昨年の世界選手権を直前のコロナ感染で欠場。今年3月の東京マラソンは右股関節痛で欠場と苦しい時期が続いている。

 レース後、股関節周りの怪我で練習不足だったことを明かし、「正直状態はよくなかった。うまく練習ができなかった分、前半早いうちから離れた」。2位が難しくなった時点で、残り1枠がかかるMGCファイナルチャレンジに向けて棄権を決断した。

 妻で東京五輪8位入賞の一山麻緒は女子で2位に入り、2大会連続の五輪を決めた。「東京五輪後から次は一緒に、と4年間やってきた。有言実行した妻を誇りに思う。あと1枠あるので一緒に行けるように頑張りたい」と、誓った。

 ◆マラソンのパリ五輪への道

 MGCの男女上位2人が代表に一発内定。もう1枠は今年12月から始まる「MGCファイナルチャレンジ」の対象レース(男子は福岡国際、大阪、東京、女子は大阪国際、名古屋ウィメンズ)で設定記録(男子は2時間5分50秒、女子は2時間21分41秒)を突破した記録最上位選手が内定する。該当選手がいない場合は、MGC3位が代表権を得る。

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