2大会連続五輪切符の一山麻緒、夫・鈴木健吾の支えに涙「走りたくないことが増えたときに『一緒に頑張ろう』と…」夫は無念の途中棄権も

 会見で声を詰まらせる一山麻緒(撮影・吉澤敬太)
 一山麻緒の通過を待つ鈴木健吾(代表撮影)
 パリ五輪の切符を手にした(左から)一山麻緒、鈴木優花、小山直城、赤崎暁(撮影・吉澤敬太)
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 「マラソングランドチャンピオンシップ」(15日、国立競技場発着)

 24年パリ五輪代表選考会を兼ねて行われ、女子は東京五輪8位入賞の一山麻緒(26)=資生堂=が2時間24分43秒で2位に入り、2大会連続での五輪代表に内定した。鈴木優花(24)=第一生命=が2時間24分9秒で1位で五輪切符を獲得。レース後の会見で一山は、夫で男子マラソン日本記録保持者の鈴木健吾(28)=富士通=のサポートを振り返り、「最後まで夫婦でパリに行きたいという思いで、今日も走りました」と涙で声を詰まらせた。

 一山は東京五輪後に鈴木と結婚し、励まし合いながらパリを目指してきた。「特にこの2年間は、私が走ることに対して『もういいかな…』と思うこともすごく増えて、もう、ちょっと走りたくないなという思いが増えたときに彼がいてくれて、『一緒に頑張っていきたい』とか『パリに向けて一緒に頑張っていこう』という声かけや支えが今日までもすごくあった。(MGCを)走っているときも最後まで夫婦でパリに行きたいという思いで、今日も走りました」と胸の内を明かした。

 鈴木はこの日、男子のレースで途中棄権となったが、一山はその無念も背負いながら2大会連続代表を先に決めた。レース後は「今まで陸上してきた中で一番うれしい2番でした。最後まで我慢しようと思った。3番目と差がないと感じていたが、ここで抜かれるわけにはいかないと」と振り返り、パリ五輪に向けては「東京よりいい走りをして8番以内を目指したい」と力を込めた。

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