錦織圭 現役続行へ心境「体が尽きるまでやる、情熱衰えない」左膝故障でジャパンOP欠場も、11月下部大会で復帰意欲
男子テニスの錦織圭(33)=ユニクロ=が15日、木下グループ・ジャパン・オープン(16日開幕、有明コロシアム)のセンターコートで行われたイベントに参加し、記者会見に出席した。同大会は左膝のけがのため欠場するが、「ギリギリ間に合わなかった。最近ようやく(ボールを)打ち出してラリーもやっているが、ポイントできる状態ではない。あと1~2週間あれば(復帰の)可能性は出てくる」と現状を明かし、「今年中に復帰したい。11月は日本のチャレンジャーにも出ようと思っている」と、国内開催の下部ツアー大会での復帰に意欲を示した。
錦織は股関節などのけがに苦しみ、21年秋から長期休養。今年6月、下部ツアー大会のカリビアン・オープンで1年8カ月ぶりに実戦復帰し、優勝を飾った。ただ、7月のカリビアン・オープンの大会中から左膝に痛みを感じ、以降は実戦から離れているが、けがが長引いている状態だという。
昨年は気持ちが引退に傾いた時期もあったことを告白したが、現在の心境については「僕もたぶん体が尽きるまでは(現役を)やるんだろうなという考えがあって、情熱も全然衰えない。テニスの試合がしたい。試合の動画を見ているだけでも出てくるし、楽しいし、情熱がなくなってやめるというのは(今は)たぶんないかなと思っている。辞めるとしたら、体が限界だと感じたら、と最近特に感じている。またデカい手術がきちゃったらもう無理かなと思ったりもして」と語った。
カリビアン・オープンの試合中に痛みを感じながら出場を続けたことで悪化したことに「後悔してます。年齢のことも考えて判断しないと」と反省しつつ、「膝が治って試合に出られれば、調子も勢いも戻ってくるでしょうし。(今は)ずっと耐えているだけなので、それを爆発させる日が来ればいいな」と、前向きな様子。「今年数大会、最低限でもプレーできれば、また来年ゼロから戻れる。なるべく早く治して、全豪オープンから1年のスタートをちゃんと切れるようにしたい」と話した。