札幌、34年五輪招致も絶望的 IOC、30年と同時決定へ
【ムンバイ共同】国際オリンピック委員会(IOC)は15日、インドのムンバイで開いた総会で2030年と34年の冬季五輪開催地を同時決定することを正式に決めた。30年大会の招致を断念した札幌市は、34年大会の開催も絶望的となった。11日に34年以降の開催を目指すと方針転換を発表した同市は、再び戦略の練り直しを迫られる。
地球温暖化で雪上競技を実施可能な国が減るため、IOCは早めの確保に動いた。30年はスウェーデン、フランス、スイスが候補で34年は米ソルトレークシティーが有力視される。11月末からの理事会で候補地を絞り込み、来夏の総会(パリ)で決定する方針。冬季五輪競技の全ての国際連盟が同時決定に同意し、IOCは将来的な持ち回り開催も検討していく。
夏季五輪ではIOCが24年パリ、28年ロサンゼルス両大会を同時決定で17年に選んでいる。
総会では25年での退任が決まっているバッハ会長(69)=ドイツ=の任期延長を求める声がIOC委員から相次いだ。