雨、棄権、波乱続出 それでも「合わせないと話にならない」 瀬古リーダーがMGCを総括
「マラソングランドチャンピオンシップ」(15日、国立競技場発着)
男子は小山直城(27)=ホンダ=が2時間8分57秒で優勝、赤崎暁(25)=九電工=が2時間9分6秒で2位となり、ともに初の五輪切符を獲得した。女子は鈴木優花(24)=第一生命=が2時間24分9秒で優勝し、初の五輪出場を決めた。東京五輪8位の一山麻緒(26)=資生堂=は2位に入り、2大会連続の出場。レース後、日本陸連の瀬古利彦ロードランニングコミッションリーダー(57)が大会を振り返った。
第2回MGCも波乱のレースとなった。特に男子は新星2人が五輪切符をつかんだ一方で、雨と低気温の中、鈴木ら有力選手のリタイアも続出。瀬古リーダーは「白熱した展開になった」と総括しつつ、「(大会に調子を)合わせられないと話にならない。(気候は)最悪だったが、どんなこと(条件)になっても走れる力を養うのがMGCだと思う」と一発勝負の意義を強調した。
大迫については「また3番かと。(早大の)先輩としては、なんかかわいそうだな、詰めが甘かったな」と“瀬古節”で叱咤(しった)激励。また、終盤まで大逃げを打った36歳川内について「よく頑張った。まさかの展開で逃げ切るかと思ったが、日本のマラソンを盛り上げる立役者。彼に一番“あっぱれ”をあげたい」とたたえた。