スカッシュ五輪初実施 机龍之介「今日がスタート、メダルを獲得」 “フィーバー”を狙う
国際オリンピック委員会(IOC)は16日、インドのムンバイで総会を開き、2028年ロサンゼルス五輪の追加競技として大会組織委員会から提案された野球・ソフトボール、フラッグフットボール、クリケット、ラクロス、スカッシュの5競技を一括承認した。21年東京五輪で日本がともに金メダルを獲得した野球とソフトボールは2大会ぶりの復帰となる。クリケットは128年ぶり、ラクロスは120年ぶりの復帰。アメリカンフットボールから接触プレーをなくしたフラッグフットボール、スカッシュは初実施となる。追加の団体競技はいずれも男女各6チームの予定。
日本スカッシュ協会の関係者と選手は、都内で発表を待ち、決定に歓喜の声を上げた。日本男子エースの机(つくえ)龍之介(ダイナム)は「正直まだ実感は湧いていない。今日がスタート」と笑顔だった。所属先のダイナムはパチンコチェーン大手で、新卒採用を担当しているという。夢舞台では「メダルを獲得できるように頑張りたい」と“フィーバー”を狙う。
◆スカッシュ 英国発祥で19世紀から発展。四方を壁で囲まれたコートで、ゴム製の球をワンバウンド以内に交互に打ち合う。テニスに似たラケットでたたきつぶす(スカッシュ)ように打つことが競技名の由来とされる。日本協会によると約185カ国・地域で普及し、英国やエジプトで人気。競技人口は約2千万人で、国内では約30万人が親しむ。