陸上 田中希実シーズン総括「山あり谷あり。いい経験」MDC800メートル1着も右膝違和感

 「陸上・ミドルディスタンス・サーキット東京大会」(20日、駒沢陸上競技場)

 女子800メートルが行われ、21年東京五輪1500メートル8位入賞の田中希実(24)=ニューバランス=が、2分4秒87で1位となった。

 前半400メートルは集団後方で様子を見ると、ラスト1周から抜け出して先頭でフィニッシュ。「足が止まっている感じがあった。リズムを崩さずにできたけど、ピッチを上げるところはもっと意識したかった」と反省を口にしつつ、「ストレスなく走りきることはできたのかな」と振り返った。

 21日の1000メートルにもエントリーしているが、この日のレース前のウオーミングアップ中に、右膝に違和感を覚えたため出場は未定。「この先はちょっと考えたい」と話した。

 今季は8月の世界選手権5000メートルで14分37秒98の日本新記録を更新し、日本勢26年ぶりとなる8位入賞を果たした。今大会で今季は一区切りとなる。「今シーズンは山あり谷ありだった。自分にとってはすごくいい経験」と総括。その上で「苦しい時の耐え忍び方がまだ分かっていない。耐え忍ぶより、のたうち回る感じ。そこがもっと上手にできたら、いいときはもっといいかもしれなし、悪いときも楽に乗り越えられるんじゃないかな。来年につなげていきたい」と課題を挙げた。

 来夏には勝負のパリ五輪が待ち構える。「昨年からフォーム改善に取り組んで、それがはまりだしたのが今年。でもずっと同じことをしていたら結局は超えられなくなってくる。そこは常に追求していきたい」とさらなる成長を誓った。

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