角田裕毅 今季自己最高の8位 最終周に自身初、日本人3人目の最速ラップ「良いレースで満足」
「F1・米国GP」(22日、テキサス州、オースティン)
アルファタウリの角田裕毅が今季自己最高の8位となった。10位以内の入賞は7月のベルギーGP以来、6戦ぶりで今シーズン4度目。11番手から発進し、最終周に最速ラップをマークした。F1の公式サイトによると、最速ラップを記録した日本人は中嶋悟、小林可夢偉に次いで3人目。10番手でゴールしたが、上位に失格者が出て順位が繰り上がった。レッドブルのマックス・フェルスタッペン(オランダ)が今季15勝目、通算50勝目を挙げた。
6戦ぶりの入賞には大きな勲章が付いた。アルファタウリの角田は最終周に自身初となる最速ラップをマークし、見せ場を演出。日本人で3人目という快挙に「良いレースで満足。初めての経験だったが、スリリングで楽しかった」と満足そうだった。
中団で入賞圏内を争う展開。残り1周でのピットインの指示に「何か問題が起きたと思い、心臓が止まりそうだった」とリタイアの恐れも頭をよぎったという。チームの狙いは、最速ラップへのチャレンジ。グリップ力のある新品タイヤに交換して快走し、トップタイムを1秒以上更新した。
他のドライバーの失格で順位が繰り上がる幸運もあり、今季自己最高の8位をマーク。喜びもそこそこに「集中し直して、この勢いを最終戦まで維持したい」と残り4戦での巻き返しを期した。