八村と渡辺が今季初対決 ともに終盤の勝負どころに絡めず

 「NBA、レーカーズ100-95サンズ」(26日、ロサンゼルス)

 八村塁(25)のレーカーズと渡辺雄太(29)のサンズはロサンゼルスで対戦し、今季初の日本人対決が実現した。試合はレーカーズが100-95で制して今季初白星を挙げ、サンズとともに1勝1敗となった。八村と渡辺はともに途中出場。八村は12分29秒プレーし、7得点、1スチール、1ブロックショット。渡辺は14分50秒の出場で3得点、1リバウンドだった。

 強豪同士の激しい競り合いの中、八村と渡辺はともに終盤の勝負どころには絡めなかった。今季初の日本人対決は、悔しさの残る内容となった。

 八村は第1クオーターの出場直後に3点シュートを決め、サンズのデュラントのシュートをブロックと好発進。だが、尻すぼみで終わった。「何があるのか、どうなっているのかわからない。コーチと話していきたい」。表情こそ冷静だったが、本拠地初戦で思い描いたような活躍は見せられず、落胆は隠せなかった。

 渡辺も第3クオーターに決めた3点シュートには「僕のためにデザインされたプレーだった」と満足感を示したが、チームの逆転負けはベンチで見守った。「負け方が良くなかった。最後、ああいう場面で出してもらえるほどの信頼はまだもらえていないのかな。自分もコートに立ちたかった」とため息をついた。

 2人とも大きなミスをしたわけではなかったが、戦力充実の優勝候補に身を置くからこそ、出番を争うライバルは強力。さらに八村はジェームズ、渡辺はデュラントと、リーグ屈指のスーパースターの控え役を担うため、大事な局面で出にくい葛藤もつきまとう。このほろ苦い経験を糧に、長いシーズンで進化できるか。真価が問われるのはこれからだ。

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