坂本花織 圧巻圧倒のGP通算4勝目 ジャンプ次々成功「尼崎でやっている練習の感じで挑んだ」

 坂本花織
 女子フリーの演技を終え、笑顔の坂本花織(カナダ通信提供・AP=共同)
 女子フリーの演技後、自身の得点に驚く坂本(右)=共同
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 「フィギュアスケート・スケートカナダ」(28日、バンクーバー)

 女子は世界選手権2連覇中の坂本花織(23)=シスメックス=がSPに続いてフリーも1位となり、今季世界最高の合計226・13点をマークし、2位金采衍(韓国)に約25点差をつける圧勝でGP通算4勝目を挙げた。松生理乃(中京大)が3位に入り海外GPでは初の表彰台。昨年覇者の渡辺倫果(TOKIOインカラミ・法大)は6位だった。男子はSP首位の山本草太(23)=中京大=がフリー3位ながら合計258・42点でGP初優勝。三浦佳生(オリエンタルバイオ・目黒日大高)が2位、友野一希(上野芝ク)は4位だった。

 高ぶった感情に身を委ねた。米歌手ローリン・ヒルのメドレーで滑る坂本のフリー。中盤に曲が変わると、パワフルなボーカルに後押しされるように力強さが増した。手拍子に乗って次々とジャンプを成功。気分上々を意味する曲名そのままの圧巻の滑りに「まさにフィーリング・グッド」とけらけらと笑った。

 磨いてきた表現力と、疾走感あふれるスケーティングでライバルを圧倒した。この夏は、アイスダンス五輪メダリストの指導で、膝を柔軟に曲げ伸ばして「最小限の力でスピードを出す」滑りを追求。スタミナ切れが課題だった演技後半に2連続3回転、2回転半-3回転-2回転と得点源のジャンプが決まった。

 程良い緊張で「普段、尼崎(兵庫)でやっている練習の感じで挑んだ」と世界女王。「思い通りの演技ができたのですごくホッとしているし、すごくすっきり終えられた」と晴れ晴れとした表情だった。

 世界選手権3連覇を狙う今季。まずはGPフィンランド大会(11月17~19日)に出場し、GPファイナル(12月7~10日、北京)の出場権獲得を目指す。「調子を落とさず、このまま維持したい。ばりばり練習していく」と舌も滑らかだった。

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