ハンドボール男子 凱旋 36年ぶり自力五輪切符に報奨金1000万円「まずは予選リーグ突破」

 ハンドボール男子のパリ五輪アジア予選(ドーハ)で優勝した日本代表が帰国から一夜明けた30日、都内で会見した。自力での五輪切符獲得は1988年ソウル五輪以来36年ぶりの快挙。日本協会の規程で、五輪出場を決めた際は報奨金1000万円が代表チームに授与されることが明記されており、金丸恭文会長は「借金してでも払いたい」と、うれしい悲鳴を上げた。

 ハロウィーンに負けじと、歴史的快挙にハンド界はお祭り騒ぎだ。代表チームは29日深夜に帰国し、30日の会見後に解散する予定だったが、協会の計らいで選手全員が延泊し、東京駅周辺の高級イタリアンで祝杯をあげることが急きょ決定。関係者は「こういう時は飲まなきゃだめでしょう」と声を弾ませた。

 7月に就任したばかりの金丸会長は1000万円の報奨金規程を「知らなかった」と明かしつつも、「(財政が)赤字だと言われているが、借金してでも規程に沿って喜んで払う」と気前よく笑った。

 懐事情は厳しいものの、大の阪神ファンで虎38年ぶりの日本一も目前に「私は今年持ってるんですよ」と自負する金丸会長は、36年ぶりの自力五輪に乗じ“積極財政”に動く構え。フランスの強豪パリSGと五輪前に強化試合を行うプランも温めており、「強化費も年々減らされてきたが、堂々と(JOCなど)上位団体にも(強化費を)要求したい」と胸をたたいた。

 祝賀ムードも、ここがゴールではない。主将の東江雄斗(ジークスター東京)は「先輩たちの悔しい思いも晴らせた」と感慨を込めつつ、「これが第一歩」と強調。開催国で出た東京五輪は1次リーグ全敗で終わっただけに、来夏に向けて「まずは予選リーグ突破の8強を目指す。そこからメダルに挑戦したい」と決意を込めた。

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