女子日本代表ロコ・ソラーレが涙の大逆転勝ちで連覇王手!米国を延長撃破 執念同点劇から藤沢「決死のドロー」成功でミラクル勝利 決勝は日韓戦「全員で楽しめたら」

 「カーリング・パンコンチネンタル選手権」(2日、ケロウナ)

 準決勝が行われ、五輪2大会連続メダルで、世界ランク7位の日本女子代表、ロコ・ソラーレは同10位の米国に延長の末に10-8で勝利し、決勝に進出。大会連覇に王手をかけた。決勝では1次リーグで唯一敗れている韓国と対戦する。

 第1エンドに有利な後攻で2点をスチールされた日本。第2エンド、3点のチャンスがあったが、スキップ藤沢五月のラストショットがやや長くなり2点に。なかなか流れを掴めなかったが、第3エンドは不利な先攻で相手に重圧をかけて1点をスチール。3-3で迎えた第5エンドに2点を取って、5-3とリードして前半を折り返した。

 しかし、第6エンドに3点のビッグエンドを作られて逆転を許すと、第7エンドは2点のチャンスがあったが、最後に決めきれず1点止まり。6-6で第8エンドはブランクに。第9エンドに米国に2点を奪われ、突き放された。

 しかし、第10エンドに好展開から2点を奪い、同点に追いつくと、延長エンドは不利な先攻。藤沢の最終投を前に、「私たちには決死のドローしかない」と声をかけあい、絶妙なドローショットに成功。ナンバー1、2を持って相手に重圧をかけて、ミスを誘い、2点をスチールした。劇的勝利に4人は抱擁。「耐えた、耐えたぁ~。ナイスゥー!」を声をあげながら、歓喜の涙を浮かべながら、抱き合った。

 試合後、藤沢は「エキストラまでいきましたが、無事に勝つことができました。滑るアイスで1エンド目に私がドローが速いミスをしてしまいましたが、そこから我慢強く全員でショットを決め切れたのがよかったと思います」と激闘を振り返り、決勝の日韓戦へ「予選で負けた韓国が相手ですけど、そのリベンジができる良いチャンスでもあるので、緊張感のある試合になると思いますけど、全員で楽しめたらいいと思っています。応援よろしくお願いします」と、力を込めた。

 日本は1次リーグで韓国に敗れたものの6勝1敗の2位で通過。上位4カ国に入り、24年世界選手権の国別出場枠を獲得した。

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