古賀稔彦さん長女 ひよりが講道館杯初V「父に一番似ている」3兄妹の末っ子 28年ロス五輪へ第一歩「五輪優勝が目標」

 講道館杯で初優勝した古賀ひより
 講道館杯で初優勝した古賀ひより(左から2人目)
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 「柔道・講道館杯」(4日、千葉ポートアリーナ)

 女子57キロ級決勝が行われ、1992年バルセロナ五輪金メダリストの故・古賀稔彦さんの長女、古賀ひより(23)=パーク24=が、高野綺海(日本エースサポート)に4分50秒延長優勢勝ちし、初優勝した。シニアの主要国内大会を初めて制し、2028年ロサンゼルス五輪も見据えた世界の戦いへ第一歩を踏み出した。

 延長戦で相手の捨て身技をかわした古賀は、瞬く間に抑え込みに入った。「自然と体が動きました」。柔道を始めた幼少期から大学まで父・稔彦さんの指導を受けた23歳。一瞬の隙を逃さない柔道勘で悲願のシニア初タイトルをつかみ取り「うれしいです」と声を弾ませた。

 準々決勝は、父の代名詞でもあった一本背負いで一本勝ちするなど“平成の三四郎”のDNAをかいま見せた。「家族や周りから言われるのは、体のつくりだったり(柔道の)スタイルは(兄2人と比べて)父に一番似ていると。それを意識している」という三兄妹の末っ子。尊敬する父も過去5度制した講道館杯のタイトルを手にし「1つ1つしっかり勝っていくのが目標だったので、最終的に優勝できてよかった」と胸を張った。

 今大会は24年パリ五輪代表を決めている舟久保遥香(三井住友海上)は出場していないものの、来年以降の代表争いを占う登竜門的な国内大会。ハイレベルな顔ぶれとなったが、準決勝は21年世界選手権銀メダルの玉置桃(三井住友海上)から殊勲星を挙げるなど、着実な成長ぶりを示した。

 父が総監督を務めた環太平洋大を卒業し、今春から強豪実業団のパーク24に入社。阿部詩(23)、素根輝(23)ら日本代表も多く在籍する環境に身を置き「毎日、パーク24の選手のみんなから刺激をもらって、自分も頑張れた」。28年ロス五輪も見据えるホープは「将来はオリンピックで優勝するという目標はあるが、1つ1つの大会でしっかり勝っていくのが目標」と、しっかり足元を見つめた。

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