鍵山優真 GP復帰戦SP3位発進 表現進化!4回転も成功「100%出し切れた」
「フィギュアスケート・GPフランス大会」(3日、アンジェ)
男子ショートプログラム(SP)で左足首故障から2季ぶりにGP復帰の鍵山優真(20)=オリエンタルバイオ・中京大=が97・91点で3位発進した。第1戦スケートアメリカ優勝のイリア・マリニン(米国)が101・58点で首位。島田高志郎(木下グループ)は79・30点で8位、片伊勢武アミン(関大)は76・27点で10位だった。女子SPで住吉りをん(オリエンタルバイオ・明大)は5位、休養を経て2季ぶりにGP復帰の樋口新葉(ノエビア)は6位、千葉百音(木下アカデミー)は9位。
左足首の疲労骨折による長期離脱から今季復帰した鍵山は4回転を一つに抑えたジャンプを全て成功し、ステップとスピンは最高難度のレベル4。新コーチの導きで演技点トップと表現面でも進化を示し「やるべきことを100%出し切れた」と充実の表情だった。
2季ぶりのGPを「初めて出場したかのような感覚」で迎えた。指導陣に加わった女子の五輪メダリスト、カロリナ・コストナーさん(イタリア)の好影響を感じさせる「気合と脱力」を織り交ぜた滑りを披露。躍動感に満ちた4回転サルコーも戻った。
「ただただ上を目指して突っ走るだけ」と挑戦者の北京冬季五輪銀メダリスト。SPは「もっと構成も上げられる」と4回転を増やす方向で、着実に歩みを進めている。