青学大は完敗2位 原監督、3分34秒差つけられた駒大に脱帽「駒沢強すぎる。実業団だ」 し烈2位争い制し「最低限」も12年ぶりの2年連続無冠危機

 「全日本大学駅伝」(5日、熱田神宮~伊勢神宮=8区間106・8キロ)

 5年ぶりの優勝を狙った青学大は、5時間12分34秒で2位に終わった。5位だった10月の出雲駅伝に続き、駒大に完敗。3分34秒差をつけられ、10-11、11-12シーズン以来12年ぶりとなる2年連続無冠のピンチに陥った。

 1区の若林宏樹(3年)が8秒遅れの8位で入ったが、2区の黒田朝日(2年)が従来の区間記録を上回る快走で区間2位となり、2位に浮上した。3区の佐藤一世(4年)はラストスパートで何とか2位を死守したが、駒大とは1分差に。4区で小原響(4年)が4位に順位を下げたが、5区山内健登(4年)が再び2位に浮上すると、6区荒巻朋照(2年)は3位以下を引き離す走りをみせた。

 ただ、駒大との差はじわじわと広がり、7区のエース区間では太田蒼生(3年)を投入したが、3位中大、4位国学院大に差を詰められて、アンカーの田中悠登(3年)が残り4・5キロで国学院大の伊地知賢造(4年)、中大の阿部陽樹(3年)に並ばれる形になったが、し烈な2位争いは制した。

 「名古屋大作戦」を掲げて臨んだ原晋監督だったが、不発に終わり、残るは得意の箱根駅伝で勝負を賭けることになった。原監督は「何とか帰ってきた。良かった良かった。最低限」と少し安どの表情を浮かべつつ、駒大の強さに「駒沢強すぎる。実業団だ。留学生を入れ込んだらニューイヤー駅伝でも優勝できるぐらいの強さじゃないか。学生界史上最強軍団。他大学も含めて先頭にいかせては駄目ですね」と、脱帽した。それでも得意の箱根駅伝に向けて「青学も簡単には敗れない。5位、2位ときたので、箱根では優勝を目指して頑張りたい。出雲5位、全日本2位、箱根優勝の年がある。そのパターンもある。縁起を担いで箱根では優勝したい」と、力を込めた。

 ◆青学大のタイトル歴

 12-13年 出雲駅伝

 13-14年 なし

 14-15年 箱根駅伝

 15-16年 出雲駅伝、箱根駅伝

 16-17年 三冠

 17-18年 箱根駅伝

 18-19年 出雲駅伝、全日本大学駅伝

 19-20年 箱根駅伝

 20-21年 なし

 21-22年 箱根駅伝

 22-23年 なし

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