〝虎党〟植岡虎太郎 執念の100キロ級2連覇 目標の五輪へ「そこは岡田監督のマネをしています」
「柔道・講道館杯」(5日、千葉ポートアリーナ)
男子7階級が行われ、100キロ級決勝は前回王者の植岡虎太郎(23)=日本製鉄=が増山香補(パーク24)に延長戦の末、11分55秒背負い投げで一本勝ちし、2連覇を達成。2024年パリ五輪代表選考会を兼ねるグランドスラム(GS)東京大会(12月・東京体育館)の出場権をつかみ取り、逆転での五輪切符に望みをつないだ。
植岡は執念で日本一となり、代表争いに踏みとどまった。飯田健太郎、ウルフ・アロンらと五輪切符を争うGS東京に駒を進めたが「(五輪は)意識せず、頭の片隅だけ。とにかく目の前の戦いを頑張る」と控えめ。福岡出身ながら、母が熱狂的な阪神ファンのため「虎太郎」と名付けられた虎党は「(目標を)口に出さない方がかなうのかな。そこは岡田監督のマネをしています」と笑った。