エディー氏 日本からHCのオファーが来たら「真剣に考えたい」 日本には「愛着」
ラグビーのオーストラリア代表監督の辞任が決まっているエディー・ジョーンズ氏(63)が7日、横浜市内で共同通信のインタビューに応じ、次期日本代表ヘッドコーチ(HC)に意欲を示した。現時点で日本協会からオファーはないとした上で「代表HCになる機会があれば興味がある」などと語った。ジョーンズ氏はオーストラリアの代表監督を25日付で退任する。既に日本以外のチームからオファーを受けていることも明らかにした。
-オーストラリア代表監督として1次リーグ敗退したW杯の受け止め。
「2027年大会を見据え、大きな変化をもたらすために若い選手を選んだ。結果はすごく残念だが、今後に活躍しそうな選手は残せた」
-日本の印象は。
「テンポのいいプレーがあり、日本らしさを感じた。リーチ(BL東京)は最高だったし姫野(トヨタ)も良かった。ただ、新型コロナウイルス禍で試合数をこなせなかった影響はあったと思う」
-日本代表HCのオファーが来たら。
「真剣に考えたい」
-興味を持つ理由は。
「妻が日本人で(日系人の)母もいて愛着がある。日本代表は今のままでは(実力が)下がってしまう。今こそ大きく押し上げないといけない。世界トップ4とのギャップをどう縮めるかということにわくわくする」
-日本代表がさらなる飛躍を遂げるためには。
「各カテゴリーと代表が一貫性を持ち、リーグワンのチームとも密にコミュニケーションを取ることが大事。トップ4に到達するのは大きなプロジェクトだが不可能ではない」
◆エディー・ジョーンズ 1960年1月30日、オーストラリア・タスマニア州出身。シドニー大卒。現役時代はフッカーとしてニューサウスウェールズ州代表に選出された。12年から日本代表のヘッドコーチを務め、15年W杯では1次リーグ初戦で南アフリカを破るなど3勝を挙げた。15年12月にイングランド代表のヘッドコーチに就任。今回のW杯はオーストラリア代表を率いた。