関学大リーグ5連覇 全勝対決で王者の底力 2年生QB星野自在アタック 甲子園ボウルへ弾み

 「関西学生アメフト、関学大31-10立命大」(11日、ヤンマースタジアム長居)

 関学大が立命大を31-10で破り、無傷の6連勝。この勝利でリーグ5連覇(20年はトーナメントで開催)で60回目の優勝を決めた。序盤からQB星野秀太(2年)が自在のアタックでタッチダウンを重ねてリードを奪い、第4QではDB中野遼司(3年)がインターセプトからリターンタッチダウンを奪って勝負を決めた。甲子園ボウル(12月17日、甲子園球場)へ大きな弾みをつけた最強軍団は、次は全勝優勝をかけて関大戦(26日・万博記念競技場)に臨む。

 リーグの覇権をかけた5連勝同士の大一番。お互いに負けられない戦いで、関学大が王者の底力をまざまざと見せつけた。

 いきなり機先を制した。開始3分、ターンオーバーからつかんだチャンスで、QB星野がTE安藤柊太(3年)にパスを通してタッチダウン。さらに7分にはRB大槻直人(4年)が7ヤードを突進してゴールに飛び込み、瞬く間に14-0として主導権を奪った。

 一度つかんだ流れは離さない。第2Qの8分には、星野が自ら12ヤードを走り切って右スミにタッチダウンを奪いリードを広げる。ここまでは鎌田陽太(4年)がエースQBでチームを引っ張ってきたが、全勝対決で大村和輝監督が2年生QBを抜てき。星野もフル出場でパスを14回中12回も成功させて期待に応えた。

 「先発は火曜(7日)に言われました。大事な試合を任せられてうれしかった。第1Qにタッチダウンを2本取れて気持ちが楽になった。自分が決めたタッチダウンは前があいていたので、はじめから行こうと思っていました」と星野。春はケガで出遅れていたが、シーズン終盤にきて鎌田と肩を並べる存在になった。

 戦前には立命大のアタックの評判が高かったが、結果的に許したタッチダウンはひとつだけ。大村監督も「相手のランが強力だったが、ディフェンスがよく粘った。ある程度、狙った形ができた」と戦いぶりを評価。優勝が決まっても「きょうよりいいゲームをして勝つだけ」と喜びは封印。関大戦へ向けて気を引き締めていた。

 ◆今後のゆくえ 優勝した関学大だが、甲子園ボウルにつながる全日本大学選手権準決勝(12月3日、春日公園球技場)の出場はまだ決まっていない。12日の京大-関大戦で関大が敗れて2敗になれば、最終節に関学大が関大に敗れても、1敗で並ぶ可能性がある立命大と京大に勝っており、同率優勝となっても関学大の出場が決まる。ただ、関大が京大に勝ち、最終節で関学大にも勝って1敗が関大、関学大の2チームになった場合、当該校同士で勝っている関大が出場。また、最終節に立命大が京大に勝って3チームが1敗で並んだ場合は抽選で出場校を決める。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス