若隆景は黒星発進「切り替えて自分の相撲に集中」233日ぶり復帰戦飾れず 4月に右膝手術
「大相撲九州場所・初日」(12日、福岡国際センター)
右膝のケガから4場所ぶりに復帰した元関脇で東幕下6枚目の若隆景(荒汐)は、嘉陽(二所ノ関)に敗れた。233日ぶりに本土俵に上がったが、復帰戦は飾れなかった。
相手にすぐに左上手を許すと、自身も左上手を引いたものの防戦一方となり、最後は土俵際での粘りも及ばず送り出された。取組後は「切り替えて、しっかり自分の相撲に集中していきたい」と前を向いた。
関脇だった春場所13日目に右膝全十字靱帯(じんたい)を損傷。4月に靱帯(じんたい)再建手術を受け、夏場所から3場所連続で全休していた。長期リハビリの間、兄の若元春(荒汐)は好成績を残し続け、関脇に上り詰めた。若隆景は「自分にできることをしっかりやっていこうと思っていた」と自身の治療に集中していたといい、右膝の違和感については「特にない」と万全を強調した。