「疲れたッス」異例6分40秒大相撲で8年ぶり水入りの珍事 NHK中継もオーバー 身長差30センチ差対決、最後はヘロヘロ

 「大相撲九州場所・7日目」(18日、福岡国際センター)

 前頭五枚目翠富士と、同七枚目北青鵬の取組は6分40秒にも及ぶ大相撲。8年ぶりの水入りとなった末、北青鵬が勝利した。

 身長差30センチ、体重差66キロの両力士の対戦。小兵の翠富士が北青鵬の懐にもぐり込むような形となり、下から連続攻撃で揺さぶる展開に。だが、北青鵬も左上手を離さず耐え続けた。土俵中央で動きが止まり4分が経過したところで、行司が水入りを呼びかけた。

 休憩を挟んだ後、同じ体勢から再開。最後は投げを打った翠富士が力尽きるようにバランスを崩し、北青鵬がかぶさるような上手投げで勝利した。

 疲労困憊(こんぱい)の翠富士は土俵上に倒れ込んだまましばらく起き上がれず。勝った北青鵬が手を差し出し、ようやく起き上がった。熱戦を繰り広げた両力士には、館内から大きな拍手がわき起こった。

 翠富士は「疲れたッス。やらかした。体力なくなって倒れちゃったッス。明日は速攻で勝つか負けるかして、今日の分取り返します」と苦笑い。北青鵬は「長いっすね。全然、疲れてない。あの体勢はしんどくない」と、笑顔だった。

 水入りは15年春場所14日目の照ノ富士-逸ノ城戦以来、幕内では8年半ぶりとなった。水入りを含めて約10分を費やし、NHKの中継は終了予定の18時をオーバーした。

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