三浦佳生 GPシリーズ初優勝 2季連続ファイナルへ進出決定「絶対に優勝してやるという気持ちだった」

 「フィギュアスケート・フィンランド大会」(18日、エスポー)

 男子はショートプログラム(SP)首位の三浦佳生(18)=オリエンタルバイオ・目黒日大高=がフリー2位の合計274・56点でGP初優勝を果たした。シリーズ上位6人で争う12月のファイナル(北京)への2季連続の進出も決めた。SP2位の佐藤駿(エームサービス・明大)がフリーはトップとなり、自己ベストの合計273・34点で2位。島田高志郎(木下グループ)は218・44点でSPから順位を二つ落として6位に終わった。

 祈るように最終結果を待ち、GP初制覇が分かると左手でガッツポーズを繰り返した。三浦がついに殻を破った。これまでシニア転向の昨季からGP3戦連続で2位。「絶対に優勝してやるという気持ちだった。(フリーで)逆転を許す形が多かったので、すごいうれしかった」。好不調の波がある4回転ループを回避し、完成度重視で頂点に立った。

 4回転-3回転の連続トーループや4回転サルコー、後半の4回転トーループを全て成功。ジュニア時代からのライバル佐藤に追い上げを許したものの、1・22点の小差で振り切った。

 今季はアダム・シアオイムファ(フランス)とイリア・マリニン(米国)がGPで大台の合計300点超え。「やる気を喪失させる」と苦笑していたつわものと争うファイナルへ「勝つ気でいきたい」と力強く言い切った。

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