島田麻央 逆転で全日本ジュニア3連覇 荒川静香、安藤美姫以来の3人目「3連覇はすごくうれしい」

 「フィギュアスケート・全日本ジュニア選手権」(19日、木下カンセーアイスアリーナ)

 女子フリーが行われ、SP4位で昨季の世界ジュニア女王の島田麻央(15)=木下アカデミー=がフリー137・99点、合計201・33点で逆転優勝し、女子史上3人目の3連覇を果たした。SP1位の櫛田育良(木下アカデミー)が合計190・12点で2位、SP6位の上薗恋奈(LYS)が合計186・51点で3位。男子フリーはSP1位の中村俊介(18)=木下アカデミー=が135・61点、合計212・42点で初優勝を果たした。

 緊張を糧にした。SP4位からの逆襲へ、島田は冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を着氷。続く4回転トーループは転倒したが、その後のジャンプはまとめた。「3連覇はすごくうれしい」とはにかんだ。

 前日のSPは過去一番の緊張に襲われ、珍しく大技以外でミスが出た。「思いきりいかずに後悔した。(フリーは)いつもの試合にまして(大技)2本成功する、という気持ちだった」と強気に攻めた。

 3連覇は1996年の荒川静香、2003年の安藤美姫以来で女子史上3人目の快挙。「荒川さんはオリンピック金メダルで憧れの方。もし3連覇ができたら一歩近づけるんじゃないか」と思い描いた通りになった。

 今後は2連覇がかかるジュニアグランプリ(GP)ファイナル(12月、中国)が控える。15歳のホープは「すぐリベンジの試合があるのはありがたい。ファイナルは優勝でも納得いく演技がしたい」と貪欲に意気込んだ。

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