馳浩氏の“機密費で贈答品”発言 JOCは静観 三屋裕子会長代行「もう撤回されている」
日本オリンピック委員会(JOC)の会長を代行している三屋裕子副会長(65)が21日、都内で取材に応じた。石川県の馳浩知事が今月17日の講演で、東京五輪の招致活動において国際オリンピック委員会(IOC)の委員に対し、内閣官房機密費を使って贈答品を渡したと発言し撤回したことについて、「基本的に、もう撤回されていることについて、JOCとしてコメントできることはない。IOCから何か出てくるのであれば、私たちはそれを待つ」と静観する姿勢を示した。
馳氏は、当時のIOC委員に対し、それぞれの選手時代などの写真をまとめた1冊20万円のアルバムを全員分、作成したと説明。贈り物の授受が事実ならIOCの倫理規定に触れる可能性もあるが、馳氏は同日夜に「全面的に撤回する」とのコメントを出した。
この日、JOCは国内競技統括団体(NF)の会長が集まる会合を開き、三屋氏はJOC会長代行として出席。各団体から、馳氏の機密費発言に対する言及はなかったという。