鍵山優真が優勝 初のGPファイナル進出 今季自己ベストで宇野昌磨を1・84点差で制する NHK杯男子

 優勝を決め、喜ぶ鍵山優真(撮影・中田匡峻)
 男子フリーで演技する鍵山優真
 演技を披露する鍵山優真(撮影・中田匡峻)
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 「フィギュアスケート・NHK杯」(25日、東和薬品ラクダブドーム)

 男子フリーが行われた。ショートプログラム(SP)で今季世界最高の105・51点で首位に立った22年北京五輪銀メダルの鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)は、フリー182・88点、合計288・39点でともに今季自己ベスト。SP2位の宇野昌磨(トヨタ自動車)を1・84点差で制して優勝し、初のGPファイナル(12月、北京)への出場を決めた。

 2種類2本の4回転を予定していた鍵山は、冒頭の4回転サルコーで4・30と高い出来栄え点(GOE)を得ると、続く4回転トーループからの連続技も成功。後半、単発のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)にミスが出たが、力強いステップやスピンでも観客を沸かせた。演技後は「自分に集中することができた。ファイナルで宇野選手とまた一緒に滑れるのがすごく楽しみ」と話した。

 21年にもGPファイナルへの進出を決めていたが、コロナ禍で中止になった。その後は、昨年の北京五輪で銀メダルを獲得。満を持して、初のGPファイナルへ挑む。

 昨季は左足首を痛めて苦しいシーズンとなった。今季は新たに14年ソチ五輪女子銅メダルのカロリーナ・コストナー・コーチ(イタリア)に師事し、表現力に磨きをかけている。GP初戦のフランス杯では、273・14点で総合3位だった。

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