鍵山優真がV 「レベルの高い試合で楽しかった」宇野との“一騎打ち”制した 初のGPファイナル進出

 優勝した鍵山優真は笑顔を見せる(撮影・中田匡峻)
 2位の宇野昌磨(左)と優勝した鍵山優真(撮影・中田匡峻)
 演技を披露する鍵山優真(撮影・中田匡峻)
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 「フィギュアスケート・NHK杯」(25日、東和薬品ラクタブドーム)

 男女フリーが行われ、男子はSP首位で2022年北京五輪銀メダリストの鍵山優真(20)=オリエンタルバイオ・中京大=がフリー182・88点、SPとの合計288・39点のともに今季自己最高で3年ぶり2度目の優勝を果たした。GPシリーズ通算4勝目。SP2位で世界選手権2連覇中の宇野昌磨(トヨタ自動車)は合計286・55点で2位。2人はシリーズ上位6人で争うGPファイナル(12月7~9日、北京)に進出した。女子は青木祐奈(日大)が日本勢最上位の5位で、三原舞依(シスメックス)は8位だった。

 ライバルの猛追から逃げ切った。鍵山がGPシリーズ通算4度目の優勝を果たし、ファイナルへの切符を獲得。宇野との大接戦を1・84点差で制し「レベルの高い試合で楽しかった。諦めずに最後まで滑りきることができた」。点数が読み上げられると、不安そうな表情が一転し、満開の笑顔が咲いた。

 最初の4回転サルコーを降りると、続く4回転トーループからの連続ジャンプも着氷。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は転倒したが、力強いステップやスピンで挽回した。

 21年に出場を決めていたがコロナ禍で中止となったファイナルの舞台へ。「見えた課題をたくさん練習したい。いい演技ができるように。狙っていきたい」と闘志を燃やした。

 ◆GPファイナル進出者 GPシリーズ上位6人で争うファイナル(12月7~9日・北京)の進出者が決定。男子は三浦佳生(オリエンタルバイオ・目黒日大高)鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)宇野昌磨(トヨタ自動車)イリア・マリニン(米国)アダム・シアオイムファ、ケビン・エイモズ(ともにフランス)。女子は坂本花織(シスメックス)吉田陽菜(木下アカデミー)住吉りをん(オリエンタルバイオ・明大)イザボー・レビト(米国)ルナ・ヘンドリックス、ニナ・ピンツァロネ(ともにベルギー)。

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