平野美宇は敗れ選考会6位 五輪切符の重圧に苦戦 伊藤美誠と34・5点差で全日本選手権へ「ほぼゼロからのスタート」

 「卓球・全農カップ大阪大会」(26日、Asueアリーナ大阪)

 第6回パリ五輪代表選考会として開かれた。女子5-6位決定戦で、五輪代表争い2番手の平野美宇(23)=木下グループ=は、大藤沙月(ミキハウス)に3-4で敗れて6位。同3番手の伊藤美誠(23)=スターツ=は、横井咲桜(ミキハウス)に4-3で競り勝ち、7位に踏みとどまった。平野は選考ポイント50点、伊藤は40点をそれぞれ獲得し、両者の差は10点広がって34・5点。平野が優位を保った形で、最終選考対象となる来年1月の全日本選手権(東京体育館)に臨む。

 前日、伊藤との直接対決を制して五輪切符に大きく前進した平野だったが、この日は若手の勢いに押され、フルゲームの末に惜敗した。五輪切符の重圧が懸かる自身と、代表選考は度外視で向かってくる若手選手のメンタルの違いを強調し「その中でも勝てる実力だったり、戦術の展開だったり、負けないようにしないといけない。特に全日本選手権は(選考が)何も懸かってない時と、五輪が懸かっている時は結構違うので、そこを踏まえて、それでも勝てるようにしないといけない」と反省を口にした。

 平野は伊藤とともに準々決勝で敗れたため、25日の5-8位順位決定戦で直接対決が実現。平野が4-0で制して優位をキープし、五輪切符へ大前進した。「1回(準々決勝で)負けてしまった時は終わったな…と思ったが、また(伊藤と)直接対決で勝つことができて、今回(の選考会が)始まる前と変わらないポイント差だし、順位も変わらない」と振り返った上で、最終決戦の全日本選手権に向けては「(伊藤との立ち位置は)ほぼゼロからの、同じ(位置)くらいからのスタートだと思うので、全日本選手権では今回の経験を踏まえて、今回できなかったことをできるようにして試合に臨みたい」と決意を込めた。

 ◆パリ五輪代表選考ポイント女子上位6人(11月24日時点、日本協会発表)

(1)早田ひな=700・5点

(2)平野美宇=436点

(3)伊藤美誠=411・5点

(4)木原美悠=274点

(5)佐藤瞳=232点

(6)張本美和=230・5点

 ※今大会の獲得ポイント…1位=100点、2位=90点、3位=80点、4位=70点、5位=60点、6位=50点、7位=40点、8位=30点、ベスト16=20点

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