宇野昌磨、採点への疑問発言を説明 提言ではなく「綺麗事は言わない。ただ一個人的な感想」V鍵山を称賛「存在がモチベーション」 GPF出場も意欲

 エキシビションに登場した宇野昌磨(撮影・中田匡峻)
 観客席に手を振りながら場内を回る宇野昌磨(手前)と鍵山優真(撮影・中田匡峻)
 表彰を受ける宇野昌磨(中央)は田中刑事(右)から景品を受け取る・左は宮原知子(撮影・中田匡峻)
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 「フィギュアスケート・NHK杯・エキシビション」(26日、東和薬品ラクタブドーム)

 男子で2位だった宇野昌磨(25)=トヨタ自動車=がフリーから一夜明け、エキシビション出演後に報道陣の取材に応じた。フリー後に今大会の採点に言及したことについて、スケート界のことが頭にあっての発言か?との問いには「全然そんなことないです。そんな大層なことは考えてません」とした上で「全然もうそんな綺麗事みたいなことは僕は言わないので、自分のただ一個人的な感想。周りに迷惑をかけないように今後も頑張りたいと思います」と説明した。

 その上で優勝した鍵山について「勝ちたいとか勝ちたくないとかそういうことではなくて、優真くんの存在がモチベーション。久々に本当に集中していた。優真くんがそれ以上に素晴らしかった。称賛しかない。僕の中では現役選手の中で一番特別な位置づけ」と改めて賛辞を送った。

 前夜は進退にも言及したが、進出が決まった12月のGPファイナル出場にも意欲をみせ「すごい戦いになるとは思いますね。僕からいうと、トップ4人はすごく300何十点と出せる実力をみんな持っているので、誰がどういう順位になるか全く予想がつかないんですけど、見る側は本当に楽しいだろうなと思いますし、そういう方が面白いんじゃないかなと思います」と、語った。

 宇野はフリーでは3種類4本の4回転ジャンプを入れたが、冒頭の4回転ループ、4回転フリップ、4回転-3回転の連続トーループ、4回転-2回転の連続トーループと3種類4本の4回転がすべて「q」(4分の1回転の不足)と判定された。大きな出来栄え点(GOE)につながらなかったことから、「優真君(鍵山)のようにきっちり降りるジャンプを跳ばなければ、回転不足を毎回とられてしまうのであれば、多分僕が今から改善することは、今日のジャンプ以上は多分難しい。多分競技から退くのも全然あるなって思う試合でした」と、進退に言及していた。

 「本当に採点のルールとかって、人がつけるものなので人それぞれだと思いますし、回転不足をつけるのはどうなんだっていう気持ちでもないんですけど」と慎重に言葉は選びつつ、「ただ、本当に言えるのは今日のジャンプ以上を練習でもできる気はしない。これが今後の基準になることは全然オッケーだと思いますし、ただ、この基準になるならここが僕の限界でこれ以上先はないなと思わされる試合だった」と持論を述べていた。

 ただ、演技直後だったこともあり「いらんこといいそう」と苦笑い。「一夜明けて考えを整理したい試合だった。僕が何かを言うことで水を差したくない。優勝して、たくさんの苦労を乗り越えてこの試合ですばらしい演技をした彼に、たくさんの称賛を送ってほしいので。僕に質問するんじゃなくて彼(鍵山)に質問だったり賛辞をあげてほしい」と話していた。

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