大関初Vの霧島 ポイントは朝乃山戦「親方の言った通りに勝って、言った通りに優勝した」“予言”的中の師匠の眼力に感服
大相撲九州場所(26日千秋楽)で2度目の優勝を果たした大関霧島(27)=陸奥=が27日、福岡市内の陸奥部屋宿舎で優勝一夜明け会見に臨んだ。
大関としては3場所目で初めて、霧島に改名以降でも初めての優勝。「一つの目標だったので、それができたことはすごいうれしい。親方(師匠で元大関霧島の陸奥親方)も大関の時に優勝したことがあるので。親方と一緒(のところ)にいきたいなと、しこ名をもらった時から思っていた」と笑みを浮かべた。
今場所は初日から3連勝した後に、4日目の高安戦、6日目の豪ノ山戦に黒星。稽古場で師匠から「足が出ていない」とアドバイスを受けた。その後は、稽古ですり足足など増やして修正。「それが良かったと思う」とうなずいた。
優勝につながったポイントには、9日目の朝乃山戦を挙げた。前日に陸奥親方と食事に出かけた際「明日勝てば優勝できるんじゃないか?」と言われたという。「攻められて、最後まで我慢して勝ったんですけど、親方の言った通りに勝って、言った通りに優勝した」。“予言”を的中させた師匠の眼力の鋭さを、笑顔で明かした。
初場所(来年1月14日初日、両国国技館)は綱とりがかかる。霧島は「自分のやることは変わらない。稽古量を増やして、足りなかったところを直していく」と不変の姿勢を強調。陸奥親方は来年4月に定年を迎えるとあって「定年前にやっぱり人生の一つの夢をつかまえたい」と、横綱昇進への意欲をみなぎらせた。