異例立ち合いの豊昇龍に横審が苦言 山内委員長「見苦しい、見たことがない」芝田山親方も同調

 日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)が27日、東京・両国国技館で会合を開いた。大関豊昇龍(立浪)が5日目の平幕豪ノ山戦の立ち合いでなかなか手をつかず、80秒間も動かなかった問題の一番を念頭に、山内昌之委員長は「将来横綱昇進の可能性も期待される力士の中に、立ち合いにおいて、はっきり言って見苦しい、(大相撲の)常識を変えたような風情が見られたのは本当に残念」と苦言。「協会幹部や部屋の親方からの指導が期待される声が(横審委員から)強く上がった」と語った。

 山内委員長は「私個人としては好きな力士でもあるので、なお残念」と前置きした上で、「私は子供の頃から相撲を見ているが、私の記憶では、あそこまでの(手をつかない)立ち合いは見たことがない」と指摘。「記憶にありますか?」と水を向けられた、芝田山広報部長(元横綱大乃国)も「立ち合いが合わなくて待ったが何回もあることはあるが、お互いに合わせることが基本。大関という地位であるので、見ていて見苦しいですよね」と同調した。

 一方で、山内委員長は豊昇龍について「稽古熱心だし、稽古総見で後輩力士や若い人にアドバイスしたり、マナーを指導するのも見ていますから。それだけに、期待のホープとしても豊昇龍には精進を重ねてほしい」と、激励を込めて改善を要求した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス