横審が3場所連続休場の照ノ富士に初場所出場を要求「欠場ならコメント出す」
日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)が27日、東京・両国国技館で会合を開いた。九州場所で3場所連続19度目の休場となった横綱照ノ富士(伊勢ケ浜)について、山内昌之委員長は「相撲に対する姿勢、稽古や巡業に対する取り組み等を踏まえ、身体・健康上の問題を克服して早く土俵に上がってきてほしいという期待から、推移を見守ってきたが、来年の初場所ではぜひ姿を見せてほしいという期待が横審の一致した見方」と出場を求める姿勢を示し、「来場所もし欠場となれば、残念だが、横審としてはその時点でのコメントを改めて出す」と方針を示した。
横審として規定にある「激励」「注意」「引退勧告」を検討するかについては未定だという。「(決議ではなく)一般的な私たちの気持ちを込めたコメントになるかは決めていない」というものの、何らかのアクションを取る可能性も示唆。「あくまで初場所の様子を見てから」と強調しつつ、「大事なことは、大相撲は興行でもあるので、巡業で横綱が土俵入りをしないのは、画竜点睛を欠くこと。皆さんが(横綱の)姿を見たい」と復活へ期待を込めた。