柔道 五輪王者・永瀬貴規 GS東京まさかの3回戦敗退「苦しい時期」パリ五輪代表内定も初陣で不安残す「ここがゴールではない」

 懸命に攻める永瀬貴規(撮影・吉澤敬太)
 まさかの敗戦に肩を落とす永瀬貴規(撮影・吉澤敬太)
 3回戦で敗れた永瀬貴規(下)=撮影・吉澤敬太
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 「柔道・グランドスラム東京大会」(2日、東京体育館)

 男子81キロ級3回戦が行われ、東京五輪金メダルの永瀬貴規(30)=旭化成=は、世界ランク19位のツカエフ(アゼルバイジャン)に指導3つによる反則負けを喫した。来夏のパリ五輪代表に内定後、これが初の実戦だったが、まさかの早期敗退。国内開催のワールドツアーで不安を残す内容となった。

 初戦は優勢勝ちしたものの、アゼルバイジャンの伏兵に苦戦。組み手で動きを封じられ、有効な技を出せないまま後手に回り、先に指導2つを累積。延長戦に入ったが、奥襟を持たれたところで首抜きの指導を食らい、反則負け。初対戦の相手とのギリギリの攻防ではあったが、「悔しいです。(相手は)組み手が上手だったし、力も強かった。相手の気迫の方が上回っていた」と受け止めた。

 群雄割拠の81キロ級にあって、五輪王者の存在感を示せない1年だった。5月の世界選手権では銅メダル、8月のマスターズでも3位。国内争いでの相対的な評価でパリ五輪代表に決まったものの、内定後の初戦で精彩を欠き、「(今年は)なかなか思うような結果が出なかった。来年どうしていくかは、また考えていかないといけない」と首をかしげた。

 21年夏の東京五輪以降、国際大会で頂点には立てていない。今年の締めくくりも不安を残す戦いとなってしまったものの、「ここがゴールではないし、パリ五輪で最後に笑って終えられるようにしたい。今は苦しい時期だが、下を向かず、前だけを見て進んでいきたい」と歯を食いしばった。

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