阪神・岡田監督母校も花園で「アレ」狙う 関大北陽、高校ラグビー初出場初シードで初Vへ「歴史残す」

 「全国高校ラグビー・組み合わせ抽選」(2日、オーバルホール)

 第103回大会(27日~来年1月7日・花園ラグビー場)の3回戦までの組み合わせが決まり、初出場でBシードを獲得した関大北陽(大阪第1)は2回戦から登場となった。30日に天理(奈良)-早実(東京第1)の勝者と戦う。永井玲雅(れいが)主将(3年)は「やるからには頂点を」と、プロ野球で日本一に輝いた同校OBの阪神・岡田彰布監督(66)が優勝の意味に置き換えたスローガン「アレ(A.R.E.)」にあやかり、優勝を目指すと誓った。

 「アレ-」は前日、「現代用語の基礎知識選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」で年間大賞を受賞した。永井主将は「阪神が日本一になったんで、僕もテレビで日本シリーズも見てすごいなと思った」と阪神の快進撃をモチベーション向上につなげていたという。

 岡田監督と会ったことはないが、校内には阪神ファンの生徒も多く、同じクラスには野球部員もいる。同じ体育系クラブとして「大阪予選の決勝も野球部が応援に来てくれた。互いにいい刺激を与えながら切磋琢磨していけている」と友情をパワーに変える。

 今年のチームについては「ディフェンスにより力を入れて強化してきた」と守り勝つラグビーが持ち味。「僕らは実績がないので歴史を残せるから、その面でもうれしい」と同校の新たな歴史を花園に刻む。

 大会本部によると、同大会初出場初シードの例は第59回大会の伏見工、第72回大会の東海大仰星、第76回大会の桐蔭学園など、常勝チームとなったチームが多い。関大北陽も2月の近畿大会4強などを評価されてのシードで、勝機は十分ある。

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