渡部香生子が涙V 復活きざしに「信じてこのまま進んで大丈夫」4度目五輪に闘志
「競泳・ジャパンオープン」(3日、東京アクアティクスセンター)
女子200メートル平泳ぎ決勝が行われ、21年東京五輪代表の渡部香生子(MEIGI)が、2分23秒66で制した。15年世界選手権で金メダルを獲得したが、近年は思うような泳ぎができず2年連続で代表入りを逃していた種目。場内のフラッシュインタビューでは涙があふれた。
「ここ2、3年で自分の思うようなレースができていなかった。安心というか…頑張ってきたことが結果で出てきてうれしい。いい形でパリ五輪の年に向かいたかった」。
前半100メートルを1分9秒56で折り返すと、後半も一定のテンポを刻みながらトップを守ってフィニッシュ。4月の選考会後から渡辺一平(トヨタ自動車)を指導する高城直基コーチの元で練習に励んでおり「タイムも出ている。やっていることはしっかり信じて、このまま進んで大丈夫なんだなという確認ができた」と、大きくうなずいた。
24年パリ五輪代表選考記録(2分23秒31)まではあと0秒35。このタイムを突破して2位以上となれば、自身4度目の五輪切符をつかむことができる。「次は五輪に出るだけでは満足できない。もう1、2段階レベルアップできるように頑張りたい」と闘志を燃やした。